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内科的治療

内科的治療の適応について

ガイドラインにおける内科的治療の位置付け

肺高血圧症治療ガイドライン(2012年改訂版)では、CTEPHの内科的治療は、PEAやBPAの適応とならない症例に対して行うと記されています(図)1)。また、高齢者や他臓器に障害を有する症例、手術を希望しない症例などは手術適応とはなりにくいため、内科的治療が行われます。

CTEPHに対する内科的治療は、血栓再発予防と二次血栓形成予防を目的とした生涯にわたる抗凝固療法や、低酸素血症に対する酸素療法などが基本となりますが、PEAやBPAの適応とならない症例やPEAやBPAの後にPHが残存する、あるいは再発するCTEPH症例に対しては血管拡張療法が行われます。これまではCTEPHに対して適応をもつ薬剤がなかったため、血管拡張療法にはPAH(pulmonary arterial hypertension:肺動脈性肺高血圧症)に用いられる血管拡張薬(特異的PAH薬)が適応外で使用されていましたが、2014年1月に「外科的治療不適応又は外科的治療後に残存・再発した慢性血栓塞栓性肺高血圧症」に対してリオシグアト(可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤)が承認され、同年4月から臨床で使用できるようになりました。

図 CTEPHの治療手順

CTEPHの治療手順

循環器病の診断と診療に関するガイドライン(2011年度合同研究班報告)
肺高血圧症治療ガイドライン(2012年改訂版)
http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2012_nakanishi_d.pdf (2014年7月閲覧)

略語

  • CTEPH: chronic thromboembolic pulmonary hypertension:慢性血栓塞栓性肺高血圧症
  • PEA: pulmonary endarterectomy :肺動脈血栓内膜摘除術
  • BPA: balloon pulmonary angioplasty:バルーン肺動脈形成術
  • PH: pulmonary hypertension:肺高血圧

References

  • 1)循環器病の診断と診療に関するガイドライン(2011年度合同研究班報告)肺高血圧症治療ガイドライン(2012年改訂版)