CTEPH.jp 医療関係者の方

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BPA

今後の展望と課題

CTEPH治療におけるBPAの確立・普及に向けて

従来、CTEPHに対する根治術は外科的手術であるPEAだけでしたが、2014年以降のBPAや、リオシグアトを中心とした薬物療法の発展は、CTEPH診療に大きな意味をもたらしました。施行経験が積まれた施設において、BPAは、合併症発生率も著減され、有効性、安全性ともに確立されつつある治療法です。一方で2014年の「慢性肺動脈血栓塞栓症に対するBPAの適応と実施法に関するステートメント」では肺障害18%、周術期死亡率3.9%と報告されており、安易に取り組める手技ではないことも、忘れてはなりません。

BPAにおいて最も重要なのは、合併症を減らすことではなく、肺動脈圧をできる限り下げること、および酸素化を改善し、在宅酸素療法から離脱、QOLを改善することである点を忘れてはなりません。

PEAに加えて、BPA、薬物療法と、CTEPHの治療選択肢は広がっています。PEA、BPA、そしてリオシグアトなどの薬剤を患者さんの状態に応じて組み合わせることで、患者さんのQOLの改善につながると考えています。

CTEPH、とりわけBPAの分野は、治療効果を記した論文の9割以上は日本からであり、世界から注目されている分野であります。今後も日本から多くの知見が報告されることが期待されており、引き続き、PEA、薬物療法とともに本治療の発展が重要だと考えられています。

略語

  • BPA: balloon pulmonary angioplasty:バルーン肺動脈形成術
  • CTEPH: chronic thromboembolic pulmonary hypertension:慢性血栓塞栓性肺高血圧症
  • PEA: pulmonary endarterectomy:肺動脈内膜摘除術