肺高血圧症の確認、他の肺高血圧症の除外を行い、CTEPHと確定診断する
CTEPHの診断においては、右心カテーテル検査による肺高血圧症の存在診断とともに、肺高血圧症をきたすCTEPH以外の疾患を除外することが必要です。
病歴や身体所見などから肺高血圧症が疑われる場合、まず心エコー検査を行いますが、心エコー検査の結果、肺高血圧症の可能性が高いときには、さらに下記の検査を行います。
・血液検査/心電図/胸部X線/血液ガス/肺機能検査/胸部高分解能CT/肺換気―血流シンチグラム/胸部造影CTなど
次に、右心カテーテル検査で血行動態を評価して、肺高血圧症の確定診断を行い、CTEPHが疑われる場合はさらに肺動脈造影を施行して、CTEPHの確定診断へと進みます。