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内科的治療(内科的治療の実際)

CTEPHに適応を有する経口薬(リオシグアト)

CTEPHに適応を有する経口薬(リオシグアト)

国際共同第III相臨床試験:CHEST-1

世界で最初にCTEPHに対して適応が認められた経口薬 リオシグアト(可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤)が、2014年1月、日本において、「外科的治療不適応又は外科的治療後に残存・再発した慢性血栓塞栓性肺高血圧症」を適応症として承認されました。

リオシグアトは、内因性一酸化窒素(NO)に対する可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)の感受性を高める作用と、NO非依存的に直接sGCを刺激する作用の2つの機序を介して、環状グアノシン一リン酸(cGMP)の産生を促して血管を拡張させる新しい作用機序をもつ薬剤です。

リオシグアトの承認に際しては、PEA不適応又は本手術後に残存・再発したCTEPH患者261例(日本人16例を含む)を対象に、国際共同第Ⅲ相臨床試験(CHEST-1:Chronic Thromboembolic Pulmonary Hypertension sGC-Stimulator Trial )が行われました(図1)1)

図1 試験概要

試験概要

CHEST-1におけるリオシグアトの有効性

CHEST-1において、リオシグアト群の6分間歩行距離(図2)、WHO機能分類、肺動脈平均圧、肺血管抵抗、心拍出量、ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメントの第16週におけるベースラインからの変化量は、プラセボ群に比べて有意な改善が認められています1)

図2 6分間歩行距離

6分間歩行距離

プラセボ補正後治療効果=46m(95%CI:25-67m; P<0.001※)
ITT解析による評価、平均±標準誤差 
※国/地域を層とした層別Wilcoxon検定

Ghofrani, H.A. et al.: N Engl J Med 369(4):319-329,2013より改変

CHEST-1の安全性

CHEST-1での有害事象発現率は、リオシグアト群で91.9%(159/173例)、プラセボ群で86.4%(76/88例)でした。

承認申請時評価資料

副作用の詳細については、アデムパス.jpをご覧ください。

略語

  • CTEPH: chronic thromboembolic pulmonary hypertension:慢性血栓塞栓性肺高血圧症
  • PEA: pulmonary endarterectomy :肺動脈血栓内膜摘除術
  • CHEST-1: Chronic Thromboembolic  Pulmonary Hypertension sGC-Stimulator Trial

References

  • 1)Ghofrani, H.A. et al.: N Engl J Med 369(4):319-329,2013